段々と調子と上げ、チャンピオンズリーグ出場権獲得圏内にいるチェルシー。

そのチェルシーは現在若手が多く在籍しており、育成に定評のあるフランク・ランパード監督と見事に共鳴をしている状態だ。

その中で今シーズン傑出したパフォーマンスを見せているのがイタリア代表のジョルジーニョだ。

ジョルジーニョはナポリにいた頃から高く評価されており、マウリツィオ・サッリがチェルシーの指揮を執ってからすぐに獲得された。

サッリ政権では欠かすことのできない人物であったが監督がフランク・ランパードに交代となり、ジョルジーニョは移籍するのではないかと言われていた。

さらにはあのリオ・ファーディナンドも酷評したようにジョルジーニョには明確な弱点があり、シーズンを増すごとにそれが露呈していたのだ。

しかし、今シーズンはその弱点を克服するかのような動きを見せ最も一貫性のある選手として移籍の噂はどこへやら、すっかりスタメンに定着しているのだ。

そんなジョルジーニョは現在のチェルシーにとってどのような選手なのか、何が一体チェルシーを変えたのか。

彼の持つ凄さを紹介しよう。

1.テンポ作りの上手さが抜群




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ジョルジーニョのテンポ作りの上手さはまさに一級品だ。

彼はパスで攻撃のリズムを生み出せる選手であり、代表的なボランチがすべき仕事をきっちりこなすことができる。

無駄に持ちすぎることがなくテンポよくボールを叩いてはまた自ら貰いに行き、味方を助ける。

俗にいう世間的には目立つことのない選手だが非常に気の利く選手なのだ。

今シーズンではこれまでフィルジル・ファンダイクに次ぐ多さのパスを供給しており、さらにはチャンスとなるスルーパスの本数は13本で1位となっている。

特筆すべきはパスを出すタイミングだ。

タミー・アブラハムへ出した超絶スルーパスが話題となっているが、ジョルジーニョは常に前線の選手を確認しながら中盤でリズムを作っている。

いわばただテンポよくボールを左右に散らしているのではなく、味方が欲しいと思うタイミングで欲しがっている種類のパスを出すことができるのだ。

比較的若い選手たちで構成されているチェルシーのスカッドはジョルジーニョの恩恵をこれでもかというくらい受けているだろう。


2.守備面を見直し弱点の克服へ



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ジョルジーニョの体格はお世辞にも良いとは言えず、守備もそれに伴い決して上手いとは言えなかった。

いや、正確には広い範囲を任せられるほどの守備力を持っていないと表現したほうがいいだろうか。

ジョルジーニョ自身が持つ危機管理能力は非常に優れている。

守備面だけを見ると運動量などを含めエンゴロ・カンテのほうが何枚も上をいっているがジョルジーニョのそれは計算されており、必ず成功させられる守備を展開するのだ。


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これはリバプールのファビーニョとの守備スタッツの比較だ。

驚くことにあれほどの砦となっているファビーニョよりも優れた数字をたたき出しているのだ。

ファビーニョは多少は無理が効くタイプであり、相手に逆をつかれたとしても長い手足を使ってボールを奪うことができる。

ジョルジーニョはそれができないため敵の位置などを把握しながらタックルを仕掛けているのだ。

サッカーIQの高さが顕著に表れている証拠だ。


3.意図をくみ取ることができる



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ジョルジーニの活躍を見れば、もっとド派手に存在感を表すことができるサッカーを展開できるのではないかと思う人もいるのではないだろうか。

しかし、彼は決してそれをしない。

チームにおける自らの役割を理解しているからだ。

前述したようにジョルジーニョは目立つタイプではないが、それは彼が意図して行っているからなのだ。

チェルシーにはボールを運ぶことができるマテオ・コバチッチや前線で創造力を生み出すことができるメイソン・マウントらがいる。

そんな彼らのためにリズムを作り出し、提供することがジョルジーニョの最大の仕事なのだ。

チーム全体の意図をくみ取り、見事に溶け込んでいる彼は本当にプロフェッショナルだと言えるだろう。